ぎふの産業

industry

モノづくり

ぎふの産業
地場産品から航空宇宙産業まで
幅広く集積

岐阜県では古くからモノづくりが盛んなことが特徴です。
豊かな森と水のおかげで、良質な木材、燃料となる薪、豊富な水、良質な土などに恵まれ、家具・木工、刃物、紙、陶磁器など、匠の技と日本の美を象徴する伝統工芸を生み出し、今日まで受け継いでいます。
さらに、そうして培われたモノづくりの精神と技を礎にして新しい技術を取り入れながら発展を続け、伝統的な地場産業に加え、各種自動車部品や航空機部品などの輸送用機械、電気機械、工作機械、金型など個性ある技術を誇る様々な製造業が集積しています。

出荷額全国1位

包丁/ナイフ/はさみ/理髪用刃物/木製机・テーブル・いす/和食器/洋食器/タイル/油圧シリンダ/給排水用バルブ・コック ……など

伝統工芸品

美しい森と清冽な水に育まれ、「飛山濃水」と謳われる岐阜県。
古来より、ものづくりの盛んなこの地では、全国のみならず世界へ誇る工芸品が伝え守られてきました。
岐阜県の風土と県民の暮らしの中で育まれ、地域資源等を活かしながら、匠たちが伝統の技と時代の息吹を込めて作り出す逸品の数々は、
今も多くの人を魅了し続けています。

ぎふの産業

飛騨 飛騨春慶(ひだしゅんけい)

木目の美しさを活かした漆器

木目の美しさをそのまま活かした、飛騨高山で生まれた漆器です。透漆の艶やかな色合い漆を通して見える木目の美しさ、400年ほど前から伝わる優雅で繊細な飛騨春慶は木地師と漆師の技の融合から生まれた共同作品です。時とともに次第に漆が透け、美しい木目が浮き出てきます。

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飛騨 一位一刀彫(いちいいっとうぼり)

岐阜の県木イチイに命を吹き込む

樹齢300年から500年を経た貴重なイチイの木を利用し、大小さまざまなノミを駆使して彫り上げた木工品。加飾、着色をせず、彫刻の技のみで鋭く彫り上げ、作品を表現していきます。木目が美しく、時を経るにしたがって艶のある茶褐色に変化していくのが特徴です。

ぎふの産業

東濃 美濃焼(みのやき)

暮らしに寄り添う身近な名器

東美濃地域で生産される陶磁器で黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部などの代表的な焼き物があり、15種類が伝統的工芸品として指定されています。当地域は日本一の陶磁器生産量を誇り、現代の食卓にもフィットした製品が作られています。

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中濃 美濃和紙(みのわし)

海も越える、日本最古の和紙

美濃の豊かな自然が育んだ1300年以上の歴史を有する日本最古の紙。縦揺りに横揺りを加える伝統の技法で縦横均等な強度があり、繊維が重なって作り出される繊細な美しさが特徴。現在でも手すき和紙職人たちが伝統を守りつつ、多様な和紙作りをしています。

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岐阜 岐阜提灯(ぎふちょうちん)

卵型の火袋に花鳥風月がゆらめく

400年ほどの歴史を有し、近郊で入手できる美濃和紙や竹を材料として発展してきました。季節の草花や風景等を描いた優美な火袋(明かりが灯る部分)が特徴で、完成度の高さと美しさをあわせ持っています。盆提灯として飾られるほか、インテリア照明として用いられることもあります。

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岐阜 岐阜和傘(ぎふわがさ)

“粋”に舞う、新しい伝統工芸

岐阜は全国の和傘生産量の6割以上のシェアを占める一大産地で、約400年の歴史を有しています。細身で繊細な構造が特徴の蛇の目傘や、透け模様や優美なデザインが特徴の日傘などが職人の手で一つひとつ生み出されています。近年では現代的な感性を取り入れた粋なデザインも人気を集めています。
2022年3月に国の伝統的工芸品に指定されました。